「小鹿物語」
七尾にいた少年時代、母が洋画ファンだったこともあり洋画の思い出が強い。
母に連れられて映画に行くのが楽しみだった。
初めて見たカラー映画はロシア映画で「石の花」。モノクロの画面に着色したような画面だった。
本格的なカラー映画は5歳ころに観た「小鹿物語」、覚えている筋はグレゴリー・ペック扮する父親が森で毒蛇に咬まれ、その解毒のために母鹿を殺してその肉を応急手当に使う。
その時父親と一緒だった息子は死んだ母鹿といた小鹿を忘れられず父に家で飼う許しを得て森に探しにいく。草むらを分けてそこに座っている小鹿(原題”The Yearling”)を見つける。グリーンの中に座っている小鹿の美しさは強烈な印象だった。